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東京(首都圏)の水不足の原因は?貯水率の回復の目処は?

東京(首都圏)の水不足の原因は?貯水率の回復の目処は?

梅雨入りが宣言されて間もない首都圏・関東に
深刻な問題が発生する恐れが懸念されています。

水不足です。
利根川水系のダムの貯水率が軒並み低下し
過去最大の水不足に陥る可能性もあるとか。

この水不足の原因と対策、
今後の降水の可能性、貯水率の回復について
少し調べてみました。

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首都圏のダムの貯水率

首都圏の主なダムの貯水率を確認しておきましょう。
今、特に貯水率が深刻な状態になっている
利根川水系の状況です。

利根川水系8ダムの貯水量

ダム名 貯水率
矢木沢ダム 19.9%
藤原ダム 42.5%
相俣ダム 46.9%
 下久保ダム  56.3%
 奈良俣ダム  63.2%
 薗原ダム  12.0%
 草木ダム  66.7%
 渡良瀬貯水池  52.7%
 8ダム合計 46.8%

(6月8日午前0時:国交省データより)

8つのダムを合わせた貯水率は46.9%と
既に水がめの半分を切っています。

貯水状況はこちらから最新の情報を
確認することができます。

→ http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000111.html

水不足の原因

今回の水不足、貯水率の低下の原因は
以下の3つがあげられます。

薗原ダムの6月8日の様子貯水率12%

雪不足

2015年~2016年シーズンは例年と比較して
降雪量が少なかったようです。

最深積雪を比べてみると

【群馬県みなかみ】

平年 今シーズン
最深積雪 150㎝ 104㎝

【群馬県藤原】

平年 今シーズン
最深積雪 206㎝ 118㎝

となり、平年に比べると3割から4割程度
雪が少なかったことがわかります。

早い雪解け

暖冬の影響で例年よりも早く雪が解けて
無くなってしまいました。

【群馬県みなかみ】

平年 今シーズン
積雪消雪 4月26日 3月7日

【群馬県藤原】

平年 今シーズン
積雪消雪 5月13日 3月23日

観測地点によっては史上最も早く消雪した場所もあり
雪解けが早かったことがわかります。

この結果、例年であれば5月に満水になるダムが
4月20日には5つのダム(矢木沢、奈良俣、藤原、相俣、薗原)で
満水になりました。

5月の少雨

利根川上流地域での5月の降水量は
平年の3割程度しかありませんでした

【群馬県栗橋】

平年 今年
5月降水量 118mm 45mm

平年の38%の降水量は観測史上最も少ない状況です。

この少雨の影響で利根川水系のダムの貯水率は
低下することになります。

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貯水率回復の目処は?

ダムの貯水率回復には、何と言っても雨が降ってくれないとなりません。
気象庁の予報ではこの先2週間程度は関東地方では
まとまった雨は降らない見込みです。

また長期予報でも関東は6月は少雨となっていて
6月に貯水率を回復するのは難しい状況です。

7月になると例年よりも雨が多くなるとの予報なので
現状では7月の雨に期待するしかありません。

他の水系の貯水率

東京都の水道は利根川水系の他に
荒川水系多摩川水系の3つの水系で賄われています。

これらの水系の貯水量は以下のページより
随時確認する事が可能です。

【東京都貯水量情報】
→ http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/suigen/suigen.html

水不足の対策

2016年は史上最悪の水不足などと警戒されています。
実際に水不足の影響で取水制限給水制限などの
措置がとられた場合は、どのような対策が有効でしょうか。

個々ですぐに出来る対策は、水の無駄遣いをしないことです。

  • 風呂の湯量を減らす
  • 風呂の残り湯を洗濯に使う
  • 残り湯をトイレ流しに使う
  • トイレの大小のレバーを使い分ける
  • 食器洗いに貯め洗いをする
  • 食器の汚れや油分などを事前に拭き取る

等、すぐに実践できることはいくらでもあるはずです。
出来ることから始めましょう。

また飲料水を確保するために空きペットボトルを用意したり
ポリタンクなどを購入して水の備えをすると良いでしょう。

飲料水はミネラルウォーターの備蓄なども必要ですが
但し過度の買い占めなどは控えましょう。
コスモウォーターで水不足対策!

おわりに

私たち人間は水無しには生きていけません。
そしてその水は、雨に頼らなくてはならないのが現状です。

雨は地球の自然が創り出してくれるものです。
水不足は深刻な問題ですが、自然が生み出してくれる雨を
必要としている限り、もっと自然環境の保全に
一人ひとりが積極的に取り組むことが大切ではないでしょうか。

水の大切さを再認識し、節水などを普段の生活から
心がけ実践しましょう。

関東では6月末くらいからはまとまった雨が期待でき
7月に降る雨が水源地近くで多めに降ってくれることを
願いたいと思います。

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